ウィットようやく本塁打(広島):2-2

今日は監督をはじめ新入団選手のお披露目。全ての新入団選手が紹介されましたが、ということは、当然、全くバットにボールが当たらないウィットも対象。紹介のときには普通に拍手で迎えられましたが、本人にしてみれば気が気でなかったのかな、などと想像してしまいました。
さて、先発は土肥。牛島監督の意図からするとこのオープン戦はローテーション争い、ということになるのだろうが、これで三週連続で見ることになりました。さすがにオープン戦*1で三度も見るとなると、土肥が応援している投手とはいえ、見飽きてしまいました。今日は序盤からよく打たれ、二回には日大藤沢出身の尾形佳紀に適時打、三回はラロッカに被本塁打で二失点。更には三回に七本目の安打を打たれたときは、ローテーション入りも最早これまでか、と思いました。しかし、そこから土肥は踏ん張り、正直あまり見ていなかったのですが、気づけば七回を九安打、つまり四回からの四イニングを二安打無失点に抑えて、何とかローテーションの一角を確保できたようです。嶋や尾形といった左打者にも打たれていましたが、右を迎えると投球が単調になるという傾向が顕著だったように思いました。そのあたりが影響あるのか分かりませんが、特にラロッカには安打、本塁打二塁打、ときて、第四打席は最後に球が抜けての四球でした。右相手の攻めを何とか改善し、先発の座をゆるぎないものとして欲しいです。
攻撃は三回裏、金城安打の後、村田が低いライナーでライト前に持って行き安打で続きました。今年は右を意識しているということは聞いていたのですが、それを実践して見せたところに意義があり、今後も見守って生きたいと思いました。しかし、その後、相川が二塁ゴロでおあつらえ向きの併殺打としてしまいましたが、結構打球がボテボテに見えても村田は封殺、若いのに足が遅いなと余計なことを思ってしまいました。それでも走者が三塁に残り、続く石井琢が左前適時打。逆方向にうまく打ちました。
四回裏には、それまで二十五打数一安打と非常に苦しんで、既にスタンドから罵声が渦巻いていたウィットが、内角低目を振りぬいて、ふらふらと中前に落ちる安打を放ちました。そのウィットは次の打席となる七回、ロマノと相対しました。ロマノが外角低め、ウィットが好きそうなコースにストレートを投げてきました。大体のコースがわかり、それにウィットが手を出してきたので、一瞬、やった!と思いました。しかし、ウィットはかなり近いポイントで振り、打球がふらふらと上がったように見えました。それを見て、なんだ、普通のレフトフライか、と思いました。しかし、そのふらふらと上がった打球はずっと浮かんだままスタンドまで到達したので、詰まったのにスタンドまで届かせるその桁違いのパワーには驚きました。
横浜は八回川村、九回木塚と出てきました。川村はほぼいつも通りでしたが、木塚は直球が結構切れており、今後への期待を感じさせました。また、九回表守備で、この日新人お披露目を受けた藤田が登場、二塁塁上へバウンドしてくるゴロをしっかりと見切り、取ってすぐ一塁へ送球と洗練されたプレイを披露しました。この日は打席に立つことがなかったのでまだ比較する段階でもありませんが、守備は万永の代わりくらいならすぐにでもできるかな、と今後への期待を持たせるプレイでした。今年、ここまでは、石井琢や種田など、ベテランを褒めることが多かったので、今後この藤田をはじめ、若い選手を褒めるシーンが増えることを願っています。

*1:一試合は教育リーグですが