コミッショナーからの制裁処分による制裁金の使途について

横浜ベイスターズは、一場投手(現東北楽天)への栄養費問題について12月7日にコミッショナーより戒告処分を受けていましたが、その執行方法が決まったとのことで、球団より発表がありました。
内容は、野球用具の寄付ということで、「神奈川県野球協議会」傘下団体へボールを寄付する、ということです。神奈川県野球協議会という団体は、直接神奈川球界と関係のない私は初めて聞く団体だったので、google:神奈川県野球協議会してみましたが、あまり情報が出てきませんでした。
それでも、少ないながらも分かった重要なことですが、会長が横浜港の主、藤木企業社長の藤木幸夫氏である、ということです。藤木氏は横浜ベイスターズ非常勤取締役でもあることを考えると、今回の処理内容である、ボールの寄付という行為自体は、確かに、野球界への貢献という形になりそうなので良いと思います。ただ、結果として、藤木氏の顔を立てるような形になっており、果たして、これは李下に冠を正さず、という態度と言えるのか、私には疑問が残りました。
もちろん、この処分を下したコミッショナーが納得すれば良い、というのも一面ではありますが、これは逆にコミッショナーの権限の弱さと表裏一体なのかな、という印象も受けました。

【選定理由】
制裁内容の主旨に則り、上記寄付先が野球育成関係団体である神奈川県野球協議会の下部組織であること。