二試合で四点しか取られていないのに零勝

クルーンが金字塔を打ち立てた日であり、本来はめでたいはずだが、この二戦で不満も大きく持った。言うまでもなく、点を取れない攻撃陣である。
確かに、牛島監督は、門倉、三浦の二枚看板を中心に投手陣の底上げを図ることに成功した。しかし、二試合二十一イニングでわずか一点はで勝つことは困難だ。
確かに阪神も投手陣は強力だ。特に、藤川、ウィリアムス、久保田は強力だが、三投手とも連投なのに一点も取れない。
牛島監督は、投手に関しては実力不足に目をつぶって若手枠を使っている。しかし、余りに投手中心にチームを考えていないか。古木と内川の起用法にそれは如実に現れている。正直、なぜ今の打てない内川を使い続けるのか、理解に苦しむ。本職が内野の内川を左翼手で起用するからには、多少の守備には目をつぶり、打撃に期待しているからではないのか。そういう選手が苦戦していて、一方では、確かに守備には難があるかも知れないが、打撃に期待の持てる選手を使わない、その基準は、ひとえに「投手の足を引っ張るから使わない」などと思っているのではないか。
私は、牛島監督に関しては投手のメンタルの盛り上げ方など見るべきものがあるように感じているので、基本的には応援している。ただ、野手に関しても、投手と同様に接することができるよう、このオールスター休みの間、これまでの自分の過ちに冷静に目を向けて、今後の改善につなげて欲しい。