横浜は交流戦で8億赤字拡大

いよいよ来るべき日が近づいているのだろうか、と思わざるを得ない。予算が赤字16億円というのも知らなかったが、そこから拡大する方向というのは、TBSが手放すのは時間の問題のように思える。私も自分の限られたリソースを最大限横浜ベイスターズに割り当てている積りなのだが、これといった妙案は見当たらない。


横浜は24日、横浜市内の球団事務所で定例の取締役会を開き、若林貴世志オーナー(62=TBS副社長)にチーム状況や営業状況を報告した。この中で交流戦期間中の赤字が8億円に達することも示された。これに伴い、今季の赤字幅は広がる見通しで、7月4日の実行委員会では、交流戦の試合数の削減を提案する方針を固めた。

 首位・阪神と4・5ゲーム差の3位で貯金は2。TBSが親会社になってからは3年連続最下位に沈んでいただけに「この時期に貯金があるのはいいもんだね」と若林オーナーの表情は明るかったが、営業状況は成績に伴わなかった。

 交流戦における主催試合の観客動員数は12球団で最も低い21万3467人。1試合平均1万1859人となり、リーグ戦の平均1万4777人を大きく下回ったことに伴い、売り上げも、リーグ戦の第1クール終了時と比べ1試合平均で約1000万円のダウンになった。これに巨人、阪神戦などの放映権料のマイナス分なども含めると、約7〜8億円の赤字になるという。球団では当初、今季の赤字幅を16億円程度と見込んでいたが、交流戦の赤字が予想を上回ったことから、さらに赤字が増える見通しが出てきた。

◆巨人戦視聴率低迷に危機感
 取締役会では低迷する巨人戦の視聴率についても話題に上った。TBSは21〜23日の横浜対巨人戦を中継したが、視聴率は10・8、6・9、8・9%と低迷。「この数字では、スポンサーがつかない」(球団幹部)と若林オーナーも強い危機感を持っていたという。